アルバイト・パートへの【離職証明書(離職票)】の書き方マニュアル

退職予定のパートに離職票を求められたけど、どうやって手続きをするんだったっけ?

離職票は労働者が失業保険をもらうために必要な大事な書類。

ただ従業員が少ない会社では退職者自体の数が少なくて、数年に一度しか離職の手続きをしないという場合もあります。

そんな中この離職票の作成は、かなり面倒な上にわかりずらい

ここではそんな離職票を発行するための、離職証明書の作成・提出方法についてわかりやすくまとめています。

目次

離職証明書(離職票)の作り方

離職証明書を入手する

離職証明書については会社の住所地のハローワークで手に入れることができます。

様式はA3サイズの3枚複写式となっており、上から

  1. 雇用保険被保険者離職証明書(事業主控)
  2. 雇用保険被保険者離職証明書(安定所提出用)
  3. 雇用保険被保険者離職票ー2

となっています。(このうち、3枚目の書類がそのまま退職者に渡す離職票となります)

ちなみに、離職証明書はその内容からかHP等でダウンロードすることができません

書き損じに備えて、予備も何枚かもらっておきましょう。

離職証明書を記入するための確認事項

離職証明書の記入内容には

  1. 雇用保険の被保険者番号
  2. 事業者番号
  3. 離職者氏名
  4. 離職年月日
  5. 事業所の名称、所在地、電話番号
  6. 離職者の住所、連絡先
  7. 離職理由
  8. 被保険者期間算定対象期間
  9. 賃金支払基礎日数
  10. 賃金支払対象期間
  11. 賃金支払対象期間の基礎日数
  12. 賃金額
  13. 備考
  14. 賃金に関する特記事項

の項目があります。かなり記入する項目は多いですが、事前に確認しておくと良いものをピックアップしておきます。

①雇用保険の被保険者番号・・

被保険者番号は、雇用保険の加入申請をした時にもらう雇用保険被保険者資格喪失(氏名変更)届に記載されています。

④離職年月日・・

離職証明書に記載する離職年月日は、退職日(最終在籍日)を記入します。

平成31年3月31日付け退職の人ならば、そのまま平成31年3月31日と記入するのでOKです。

⑦離職理由・・

退職の理由を記入します。退職理由によって、その後の失業保険の給付額や期間が異なってくるため正確なものを記載しましょう。

⑫賃金額・・

その期間中に支払った総支給額を記入します。手取りとは違い、通勤費などの各種手当や残業代も含んだものを記入することになります。

賞与(ボーナス)は賃金額には記載しませんのでご注意下さい。

離職証明書を作る

上記の内容を確認して、離職証明書を作成していきましょう。

基本は内容にそって記入していくだけでOKですが、一番の注意点としては

離職証明書には本人署名or押印が必要

ということです。離職証明書の退職理由については会社側が勝手に設定できないように、本人の署名か押印が必要となっているのです。
つまり従業員の退職後に離職証明書を作成してしまうと、また退職者にわざわざ来てもらって内容を確認してもらう必要が出てくるということになります。
退職が事前にわかっているのならば、在籍中に離職証明書を作成し、本人に署名をしてもらった方が手間がかかりませんね。
会社都合と自己都合では失業保険の給付内容が全く異なります。

離職証明書(離職票)の提出と本人交付

提出の締め切り

退職日の翌日から10日以内に提出するようになっています。

添付書類

離職証明書をハローワークに提出する時には添付書類として

離職証明書の添付書類(ハローワーク)
  1. 雇用保険被保険者資格喪失届
  2. 労働者名簿
  3. 出勤簿
  4. 賃金台帳
  5. 退職理由を確認できる書類(退職届など)

が必要となります。

また今回は退職届を提出した従業員について説明していますが、期間社員(雇用期間が満了した人など)の場合はその雇用契約内容がわかる書類(雇用契約書など)を持っていきましょう。

出勤簿と賃金台帳は、離職証明書の記入内容を確認するものなので、その対象期間分をもっていきましょう。

離職票を退職者に渡す

ハローワークで離職証明書の手続きが完了すると、

  • 雇用保険被保険者離職票ー1
  • 雇用保険被保険者離職票ー2

が交付されます。

早めに退職者に送付してあげましょう。

退職者が失業保険の給付申請に行く場合には、

※ハローワークHPから引用

が必要となってきますので、本人に伝えてあげておくとより親切ですね。

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