甲欄・乙欄・丙欄について出来るだけわかりやすく【所得税】

総務全般

所得税の「甲欄・乙欄・丙欄」のどれになるかよくわからないよ~!!

「源泉徴収票」の甲欄ってどんな意味??

そんな源泉所得税の区分の違いについてわかりやすくまとめてみました。

参考にしてもらいたい人

  • 社員の給与計算を最近始めた担当者

【甲欄・乙欄・丙欄】について

【甲欄】について

【甲欄】に該当する人

実務を行ってみると、俗にいう正社員のほとんどが甲欄となります。

甲欄の条件は、

給与所得者の扶養控除等申告書の提出者

となっています。

では「扶養控除等申告書」とは一体どういったものなのでしょうか?

「給与所得者の扶養控除等申告書」とは

ここで

「給与所得者の扶養控除等申告書」ってそもそもなんだよ・・。

という人のために詳細をまとめてみたいと思います。

「給与取得者の扶養控除等申告書」について国税庁HPでは

給与の支払を受ける人(給与所得者)が、その給与について扶養控除などの諸控除を受けるために行う手続です。

※国税庁HPより引用

と説明されています。

ますます意味がわからないよ・・。

そうですね。非常にわかりにくいです。

そこで「給与所得者の扶養控除等申告書」をものすごく簡単に説明すると

社員がその年に扶養している家族を事前に報告する書類

という書類となっています。

所得税は

  • 扶養している家族
  • その月の収入状況

等で天引きする金額が変わってくるため、事前に扶養している家族の状態を確認するのです。

ちなみに給与所得者の扶養控除等申告書を社員に提出してもらうタイミングは

  1. 年末調整時(対象となる社員は全員)
  2. 入社時

となっていますので、通常は社員全員が提出しているということになりますね。

一般的に「正社員と呼ばれる人」はほぼ全員が甲欄になります。

乙欄について

乙欄に当てはまる人

では乙欄についてですが、これはどういった従業員が当てはまるのでしょうか?

国税庁のHPの説明では

「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出している人に支払う給与については「甲欄」を、その他の人に支払う給与については「乙欄」を使って税額を求めます。

※国税庁HPより引用

という事になっています。ではここでいうその他の人、つまり「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出しない人はどういった人が当てはまるのでしょうか?

これはズバリ

2か所以上の場所から給与をもらっている人で、主な働き先(給与が多い)が他にある人です。

という事になります。

乙欄に当てはまる人の具体例

この「2か所以上の場所から給与をもらっている人で、主な働き先が他にある人」の具体的な例を挙げると

  1. 会社の役員などで複数の会社から給与をもらっている
  2. 正社員でも働いているが、副業でパートをしている時のパート先

ような人が可能性があります。

例えば1の人が3社から給与をもらっていた場合は、

  • A社から月50万・・給与所得者の扶養控除等申告書を提出(甲欄)
  • B社から月15万・・提出なし(乙欄)
  • C社から月12万・・提出なし(乙欄)

となるようなイメージです。

また2の人の場合は

  • D社(正社員)から月20万・・給与所得者の扶養控除等申告書を提出(甲欄)
  • E社(パート)から月5万 ・・提出なし(乙欄)

というようなイメージですね。

乙欄は2ヶ所以上の会社から給与があり、他の給与が主になる人
=給与所得者の扶養控除等申告書を提出なしの人

ちなみに給与や扶養の人数によっては「従たる給与についての扶養控除等申告書」が必要になる場合があります・・。(ほぼないと思いますが)

丙欄について

丙欄に当てはまる人

丙欄に当てはまる人は非常にわかりやすく、

  • パート・アルバイト
  • 契約期間が2ヶ月以内

両方の条件に当てはまる人となっています。短期契約のパートやバイトの方ということですね。なので条件としては割と厳しめで、いわゆる日雇いの労働者などが該当するイメージでしょうか。

ちなみに2ヶ月以上に雇用期間が延びた場合は、その時点から丙欄ではなくなるので注意が必要です。

まとめ

では最後に「甲・乙・丙」に該当する人をそれぞれ簡単にまとめると

甲欄・・給与所得者の扶養控除等申告書の提出者(ほぼ全員)

乙欄・・2ヶ所以上の会社に勤めていて、他の会社に主に給与を貰っている人

丙欄・・パートorアルバイトの人で、2ヶ月以内の短期雇用の人

となりますね。もし社員が甲・乙・丙のどれに該当するか迷った時には上記を参考にしてみてください。

実際には例外もありますので、あくまで目安と思って下さいね!

そもそも甲欄・乙欄・丙欄ってなんのためにある?

そもそも甲乙丙はなんのために存在して、なにを分けているのでしょう。

一言でいうと

会社が従業員から所得税を天引きするのに分類分けをしているんです!

 

ということです。みなさんの給与明細にもほぼ間違いなくある「所得税」の項目、この金額を決めるのに「甲・乙・丙」と分けて計算しているわけですね。

所得税の天引き方法

所得税って実はおおよその金額天引きしてるんです。

所得税の金額が完全に確定するのは年末調整や確定申告が終わったときで、それまでに会社から毎月天引きされている金額は、あくまでおおよその金額になっているのです。

ただいくらおおよその金額といっても余りにも実態とかけ離れた金額を天引きしてしまっては年末調整のときに問題になっちゃいます。

その金額がかけ離れないようにするための計算表が存在するんですね、その名も

源泉徴収税額表

と言います。

源泉徴収税額表

※国税庁HPより

この源泉徴収税額表は月の給与とその人の扶養家族の人数でほぼ正確な金額が計算されるようになっています。

この表をきちんと計算するのに必要なのがその社員が「甲・乙・丙」のどれに該当するかということなんですね。

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