あまりの長時間労働や残業代未払い、上司のパワハラなど。もう我慢している場合ではありません。
しかしただ闇雲に通報するだけでは、なかなかスムーズにはいきません。営業と同じで事前準備が必要なんです。(上司から散々言われてますよね)
みなさん事前準備をしっかりして、間違いのない労基への通報を行いましょう。
労働基準監督署への通報の仕方
そもそも労働基準監督署とは?
労働基準監督署とは労働者の労働条件を守る役割を持っています。
事業場に対し監督指導を行い、賃金や労働時間などの法定労働条件の履行確保を徹底するとともに、労働契約に関するルールの周知などを図っています。
※厚生労働省HPより引用
実際に労働者からの通報に応じて監督指導を行うことも業務の一つとなっているため、利用しない手はないですね。
労基への通報の仕方は電話とメールの2通り
労働基準監督署(労基)へ通報する方法は電凸とメールの2通りあります。内容としては一緒になりますが、電話では少し話しづらい人はメールを使用した方が良いでしょう。
労基への通報(電話)
労基に電話で通報する場合は、会社を管轄している労基に直接連絡するのが話が早いです。以下のリンクから都道府県別に連絡先に飛べますので確認してみてください。
労基への通報(メール)
メールで通報する場合は厚生労働省の以下のメール窓口から送信してみてくださいね。
労基に通報した時に質問されること
では労基に電凸した時に質問(確認)されることはどういった内容でしょうか。事前に準備しておきましょう。
- 会社の正式名称
- 勤務場所(本社ではなく事業場)
- 会社の電話番号
- 業種と従業員数
- 現在の雇用状況(就業中、退職後など)
- 雇用形態(正社員、パートなど)
- 情報内容
- 情報提供があったことを事業場に通知することの可否
となっています。特に8に関してですが、
・匿名だが、情報提供があったこと(メールがあったこと)のみ明らかにしてよい
・匿名の上、メールがあったことも明かさないでもらいたい
の3パターンがあります(上記はメール通報の場合の選択肢です)。どれを選択しても通報者の情報は会社には通達しない、とのことですが
って人は考えて選んだ方がいいかもしれませんね。
労働基準監督署に連絡する前に
労働基準監督署に連絡する前に確認しておきたいこと、それは労基で解決できることなのかということです。
実際に労基というと全て労働者の味方、なんでも解決してくれるようなイメージを持つ人も多いです。しかし実際には誰が悪いか曖昧なこと(個人の主観も入るパワハラなど)には労基はあまり意味がないです。
労基が役に立つ、それはとにかく長時間労働、残業代未払い、サービス残業などのはっきりと労働基準法違反をしていることに対してです。
また証拠集めをするのも労基の仕事とは言えません。すでに上記のような労基違反を会社がしている、ということをあなたが示して労基に動いてもらいましょう。
労基が動きやすい長時間労働などの証拠集め
労基は以下のような証拠があればあるほど動きやすくなります。
・会社の電話履歴・メールの履歴
・パソコンの電源のオンオフ時間
・会社の入出時間
・スマホのGPS記録
・家族とのメール記録
実際には長時間労働がはっきりとわかるタイムカードなどがあると一番ですが、未払いなどをする会社はタイムカードの改ざんをしていても不思議はないです。上記のような資料も立派な証拠になりますね。
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