目次
有給休暇の基本
有給休暇について
そもそも有給休暇とはどういった制度なのでしょう。厚生労働省のHPには以下のように書いてあります。業種、業態にかかわらず、また、正社員、パートタイム労働者などの区分 なく、一定の要件を満たした全ての労働者に対して、年次有給休暇を与えな ければなりません(労働基準法第39条)。 ※厚生労働省HPよりという労働者に与えられた休暇制度になります。 基本的には入社から半年経過すれば10日の有給休暇が与えられます。この有給休暇の日数範囲内であれば、労働者は自分の好きなところで理由なく休むことができます。 その名称もそのままなのでわかりやすく、 有給休暇=給料が有る(出る)休暇 という意味合いになりますね。逆にいうと、給料が出ない休暇(欠勤などと呼ばれることが多い?)も存在しますね。 そして有給休暇は入社してから増え続け、入社から一定期間(7~8年)が経過すれば上限となる20日が一年毎に与えられます。 また有給休暇には有効期限があり、発生してから2年間となっています。 フルで使おうと思えば40日間使用することが可能です。
有給休暇の「5日間義務化」
2019年4月より有給休暇の時季指定(消化)が義務化されることになりました。この内容としては2019(平成31)年4月から、全ての企業において、年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対して、年次有給休暇の日数のうち年5日については、使用者が時季を指定して取得させることが必要となりました。※厚生労働省HPよりとなっています。パートや嘱託職員などの勤務時間の短い労働者以外はほぼ間違いなく10日以上の有休が付与されるようになっていますので、ほとんどの労働者が年間に5日は有休を取得できる(しないといけない)ということになっています。
やったー!年間5日の有休がゼッタイに取れるようになるんだ!
法律で決めなければ、有休をとらせない会社が多すぎる。
ということです。今回のような法律を政府が定めないと有給すらまともに取らす事ができない会社が多すぎるんですね(つまりブラック企業が多すぎるということ)
日本の有給休暇の取得率
日本の有給休暇の取得率の低さは異常
日本の有休取得率の低さは異常です。 実際に各国を比べたという資料では19か国の中で最下位という数字でした。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/12/10/vacation-japan_a_23613757/
へぇ、50%で最下位なんだ。。
有給休暇なんて、病気や冠婚葬祭くらいしか取れないぞ!
中小企業が有給休暇を取得させてないことを国もわかっている
この度の有給休暇の時季指定(義務化)の内容から考えても、国も中小企業が社員に有給休暇を取らせていないことをわかっているように思えます。 全体の取得率の上昇を狙うのならば他の方策もあったはずです。それを5日間の時季指定(しかも既に5日間を取得している人は対象外)とするという事は、
いままで5日も有給休暇を取っていない会社(人)の底上げを狙っている!
有給すらまともに取得させない会社は潰れたほうがいいと思う
社員は手下や家来ではない、雇用契約を結んだ取引相手だ
社員のことをまるで手下や家来だと思っている社長や上司が多すぎるのが一番の問題。 給与や労働体系をキチンと雇用契約で結んだ一種の取引相手ということを忘れてしまっているのではないでしょうか。 今回の有給休暇の件でもそうですが、国によって法整備された労働条件なのです。うちの社員(部下)だから・・
という色眼鏡を外してみれば、間違っていることに気が付くはずです。
「有給休暇を取られると、業務に支障が」←それは会社の問題
よく「有給休暇を取られると、業務に支障がでる」とか「うちにはそんな余裕はない」とかいう話を聞きます。ぶっちゃけそれは
社員個人ではなく、会社の問題だろ!!
- 人員を増やす
- 業務量を減らす
- 業務の効率化を行う
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